溺愛されるオッドアイ
「……奏」
「ああ」
後ろから瑚白くんと奏くんのやり取りが聞こえてきた矢先……
「……わっ!?」
瑚白くんによって抱えられてしまった。
「ちょっ、色ちゃんなにしてんの!?」
私同様、驚く新くんは和真くんをからかっていたのに、すぐさま短い距離を駆け寄ってきた。
だけど瑚白くんは新くんを見ようとはせず、私を見据える。
「和椛、さっきので足……痛めたでしょ?」
「え……っと」
笑顔だけでは誤魔化せなかったのか、と目を泳がせれば、
「奏も気付いてるよ」
とそっと耳打ちされた。
汗を浮かべながらゆっくりと奏くんの方を向くとどことなく怒ってるように見えた。
……素直に痛いと言わなかったから、かもしれない。
「マジかよ……ごめんな。おれが早く気付いてやれば……」
「反省は後からできるでしょ。まずは和椛を一旦座らせて、足をみないと。ほら和真、塀から離れて場所でも探してきてよ」
「……分かった」
走る和真くんの背を見送り、瑚白くんに抱えられたまま『こっち』と和真くんが誘導する方へと向かった。