溺愛されるオッドアイ
──夕方ということもあってか、滑り台とベンチしかない小さな公園には誰もいなかった。
夕方といえど、人けのない方がいいだろってボソッと言ってくれた和真くんの気遣いが嬉しく思えて。
ベンチに座ると有無を言わさず瑚白くんが私のローファーと靴下を脱がし、足を確認し始める。
足裏を見ようとしたところで、ふわっとパーカーがスカートの上にかけられた。
「これ……」
「スカートなんだし、念のためだよ念のため!」
赤くなりながらも、和真くんは自分のパーカーを私にかけてくれたんだ……。
女の子、苦手なのに。
「ありがとう」
「あらー和真ったら。今日めっちゃ成長期じゃーん?」
「しゃべるな!」
「いてっ!!」
ちゃかされる和真くんは新くんをどつく。
「どうだ」
「……今はにわかにしか赤くないけど、内出血してる。後からもっと痛みや赤みが出そうな感じ。折れたりはしてないね。とりあえず手持ちのもので応急処置をしておくよ」
「ああ」
手際よく湿布をはり、包帯を巻く瑚白くんの手元から、私は顔を上げた。