溺愛されるオッドアイ

さっきは怒ってるように見えたけど、今の奏くんはそうは見えないことに少しホッとする。

「まー怪我はしたけど、やっぱその目でスローモーションに見えたから的確にガード出来たってやつなの?」

隣に腰かけた新くんはどつかれたところをさすりながら聞いてきた。

「……うん、一応」
「やっぱすげぇんだな。和椛ちゃん的にはその目を引け目に感じてるかもだけど、おれら的にはありがたい目よ、ね?色ちゃん」

「……はい、終わり。様子見て病院行くなら行きなよ?それと和椛の目については僕も同感。今日みたいなことがもうないとは言えないしね。僕たちも助かるよ」

すっかり靴下もローファーも履かせてもらっちゃって……深々とお礼をすれば瑚白くんは『気にしないで』と立ち上がる。

私も立ち上がり貸してくれたパーカーを返すと乱暴に取られ、和真くんは新くんからたたかれていた。

そして、帰りに送るかと言われたけど、みんなの帰りをこれ以上遅くしたくないから、気持ちだけもらって置くことにした。
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