溺愛されるオッドアイ
──人の目がないところでは痛みを我慢しない歩き方を。
人の目があるところでは痛みをこらえ普通の歩き方をして、過ごしていた。
……今日の体育さえ我慢できれば、あとは大丈夫そう。
午前中、一番最後にある体育。
時間割表を見てひとり頑張ろうと拳を握った。
……矢先、廊下から聞き覚えのある悲鳴が聞こえてくる。
「ちょ!これはもしや!!行こう、和椛」
莉乃に手を引かれうまいこと歩いて、教室のドアから顔を出すと、やっぱり奏くん……だけではなかった。
新くんたちまでもが来ておまけに様付けで呼ばれてる……。
けど先頭を歩く奏くんはすごく嫌そう……騒がれるの苦手そうだもんなぁ。
新くんは……
「おれらモテモテじゃん?女子校舎楽しーっ」
やはりチャラい。ファンサするみたいに手を振ってこの状況を楽しんでる。
さすがって感じだ。