溺愛されるオッドアイ


……そういえば、和真くんは?
いくらみんなと一緒とはいえ、女子だらけの校舎に……とおもったら瑚白くんから足が四本見えた。
瑚白くんにぴったりくっついてパーカーもかぶって、視界を遮断(しゃだん)してるんだあれは。
瑚白くん、少しだけうっとうしそうな顔してるけど。女の子苦手っていう事情を知ってるからね。
だけど奏くんも新くんも、そして瑚白くんも私を見つけてまっすぐ歩いてくる。

「り、莉乃痛い……」

莉乃が私の背中をたたいてきた。
来るよ、来るよ!って。

案の定、奏くんたちは私の前で止まる。

「足は平気か」
「う、うん、大丈夫だよ」

この視線の中で会話をするのは気が引けるけど。

「良かったじゃん。普通に歩ける感じ?」
「歩けるよ」
「和真、背中暑い」
「むりむりむりっ!」

和真くんたち、二人羽織みたい……。

「後で見せろ。無理はすんなよ」

行くぞ、と私の足の確認だけをして帰ってしまった。
それを見送る女の子たちは後ろを追いかけていく。

──普通に歩けるって頷いちゃったけど、大丈夫だよね。
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