溺愛されるオッドアイ






午前中はなんとか乗り越え、私と莉乃は食堂に来ていた。
あまり来ないけど、食堂で食べる時は必ず莉乃からの誘いがあるからそれに合わせて私も食堂に来る。

「ん……そういえば今日の持久走でさ、ワーストスリーって和椛はじめてじゃない?いつも上から数えた方がはやいのに」

ほんと……今日に限って体育は最悪だった。
それ以外は移動教室もなくて良かったのに。

「え?あー……その、なんか足が重くてさ。空手のやり過ぎかなぁ」

怪我のせいで足が重く感じたのは確か。
けれど、痛めてることはふせておこう……。

「あぁそうだ、最近おじいさんの道場でやってるんだっけ?そのせい?」
「……そう。やる度に今は筋肉つ──」
「隣いいか」
「どう、ぞ……って」

顔を上げれば、奏くんと新くんがいた。

「そ、奏様!?」

認識するなりガシャン!と音を立て、莉乃はひっくり返ってしまう。

「莉乃!?」
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