溺愛されるオッドアイ
でもさすがは運動部というか……ひっくり返っても受け身を取れていたみたいで、すぐに莉乃は起き上がって『大丈夫ー』とひらひらと手を振った。
「ありゃ、おもしろいお姫様にはおもしろい友達ってやつ?平気?」
だけど莉乃の隣へと座る新くんを見て驚き、再度倒れてしまった。
……莉乃、大丈夫かな。新くんは笑ってるし。
でも、莉乃も笑って起きてくるから大丈夫そうなことに安心する。
「おれ、はじめて食堂で和椛ちゃん見たかも。普段いなくない?」
「あまり使わないからね」
「やっぱし?」
こうして普通に会話をしていても、少しでも近くに座ろうとする女の子たちの視線やひそひそ声が気になる……。
その中で聞こえてきた『奏様、めったに食堂に来ないのに』という言葉。
思わず聞こえた方に首をやると、新くんの困ったような笑い声がした。