溺愛されるオッドアイ
「おれをパシリにしてね」
ふん、と薄く笑って奏くんは食べ進めていく。
残りの量を見て、新くんも慌てて食べ進めていき、私と莉乃も残りに手をつける。
二人の会話……といってもほとんど新くんが話す声を耳に食べていると、先に食べ終わった奏くんたちが立ち上がった。
「んじゃ、またな和椛ちゃん」
「うん、また」
軽く手を振ると、奏くんは私の方を見ずに小声で言って行った。
放課後、すぐに部屋へ来い──そう告げて。
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放課後、食堂でのことをずっと嬉しそうしていた莉乃に掃除当番をかわってもらって四階へと向かうと丁度、奏くんがドアを開けて入ろうとしていた。
奏くんは私に気づき、先に入るよう大きくドアを開く。
「入れ」
「……うん。ありがとう」
お言葉に甘えて、先に入ると奏くんはすぐに私を抜かしてデスクがあるところへと向かうと、棚の中をあさり出す。