溺愛されるオッドアイ

「ああ、俺たちがお前を助けた時の連中も、きっと学校の方へ向かっていたんだろ。それでたまたま同じ制服のお前がいたから、ちょっかいをかけられたってとこだろうな」

おそらく、奏くんの腕になんらかの理由があって、その上総長ということで狙われる奏くんにむかってくる不良くんたちを、新くんたちは倒し続けてるんだ。

「ま、俺たちがあの場に居合わせなくても、その目があればなんとかなったかもしれねぇけどな」

そうだ……助けてもらった時も、奏くんは合図のみで喧嘩はしてなかった。
……もしかして、喧嘩が出来ない?とか?
あくまで私の憶測にしか過ぎないけど、口には出来ない。

「ろくに利き腕を動かせねぇ奴が、東最強の総長やってんだぜ?……こんなんじゃ、本当にただの肩書きだな」

包帯を巻きながら、お前もそう思うだろ?と奏くんはつけ足した。

口元だけ笑う顔はもう見慣れてきたけど、同じような笑い方でも、今のはいつもとちがう気がする。
腕が上がらない自分のことを責め、自分にあきれているような……そんな感じ。
奏くんはそう感じてるのかもしれないけど……。
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