溺愛されるオッドアイ

操作する素振りを見せながら、私は炭酸のフタにてをかける。

「もう……いいよ!!」

そして、思いきり飲み口を向けて二人へと炭酸をぶちまけて走った。
すぐに『ふざけんな!』と炭酸をかぶった二人が追いかけてくる。

数秒でもこの稼げた時間が今は大事。

すぐにかけられるように画面に出していた新くんへと走りながら電話をかけた。

すぐ、あっけらかんとした声とガサっと雑音がする。

『はーい和椛ちゃ──』
「もしもしっ……和椛です!今、文房具屋の通りを抜けて学校方面に走ってる!奏くんの居場所知ってたら逆に走るから教えてほしい!」

あまりにも早口すぎたかもしれない。
でもどうか聞き取って欲しい。

『え?ちょ、和椛ちゃん追われてんの!?』
「現在進行系で!!」

道路にあるミラーで後ろを確認しながら走る。
差は埋められてない。

『ちょい待ち。奏ちゃんはおれが一緒にいるし任されっから、和椛ちゃんは』
「私は大丈夫。なんとかする」
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