溺愛されるオッドアイ

新くんが連絡してくれたのか、瑚白くんと和真くんっぽい。

「和っ──」

名前を呼ばれかけるも、それよりもはやく、私の上段蹴り……高々とあげた足が突っ込んできた不良くんのひとり顔面すれすれで止まる。
これもゆっくり見えるからなせること。

蹴り上げを見て足を止めたもう一人。
二人並んだところを回し蹴りでまとめて倒してやった。
思いの外力を込めすぎたのか、予想以上に吹っ飛んだ。それでも気絶はさせない程度に加減はしたつもり。

「……まだ立てるんでしょ?来れば?」

倒れた不良くんたちは、痛みに顔をゆがめながらも顔だけをあげる。
じわじわと近づきながら、ほら、と手招きするも後ろを見ずに後退する不良くんたちの背中が瑚白くんたちの足へとあたった。

「こんにちは。そしておやすみ」
「じゃあな」

にこっと瑚白くんが笑った途端、二人の蹴りで不良くんたちはきれいにのびた。
さすが。

「和椛、大丈夫?……って、聞くまでもないみたいだけど」
「全然平気。ありがとう来てくれて」
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