君を酔わせるまで離さない〜ワンナイトのはずが絶倫すぎる俺様副社長に本気で囲われています〜
薄暗い照明が、カウンター席を艶やかに照らしている。かすかに流れるクールなジャズの旋律、磨かれたグラスのきらめき。ホテルの最上階にあるそこは、鎌倉の喧騒から切り離された静かな空間だった。
カウンターの奥で、黒いエプロンをしたバーテンダーが静かにシェーカーを振っていた。金属と氷が触れ合うリズミカルで澄んだ音が、やけに心地いい。それはバーテンダーである晴菜にとってひどく安心できる音だった。
「強めのやつを」
言葉通りに差し出されたのは、琥珀色に輝くストレートのシングルモルトだった。
晴菜は差し出されたグラスにゆっくりと口付ける。舌を焼くような強烈なアルコールが乾いた喉を通るたび、心の輪郭が曖昧になっていく。頭の中のゴチャゴチャした思考が、熱でどろどろに溶かされていくような感覚。
――これで……いいの。今日だけは、全部忘れたい……
二杯目のグラスを傾け始めた頃、数席離れた場所でグラスを傾けていた男性が、ふとこちらを見遣ったような気がした。
スーツのジャケットが無造作に椅子にかけられている。ワイシャツは第二ボタンまで外され少し緩められていた。
顔立ちは精悍で、切れ長の目が印象的だ。どこか場慣れしている様子は、一目でわかった。グラスの持ち方も、動作も、すべてが無駄なく洗練されている。
カウンターの端、窓に一番近い席に座っていた彼はグラスとジャケットを持って立ち上がり、晴菜の隣の席に移動してきた。彼のその視線は、晴菜がグラスを持つ手元に向けられていた。
「プロだな」
彼は晴菜の隣に座ると、すぐにそう口を開いた。そのバリトンのような声は低く、甘く響く。
カウンターの奥で、黒いエプロンをしたバーテンダーが静かにシェーカーを振っていた。金属と氷が触れ合うリズミカルで澄んだ音が、やけに心地いい。それはバーテンダーである晴菜にとってひどく安心できる音だった。
「強めのやつを」
言葉通りに差し出されたのは、琥珀色に輝くストレートのシングルモルトだった。
晴菜は差し出されたグラスにゆっくりと口付ける。舌を焼くような強烈なアルコールが乾いた喉を通るたび、心の輪郭が曖昧になっていく。頭の中のゴチャゴチャした思考が、熱でどろどろに溶かされていくような感覚。
――これで……いいの。今日だけは、全部忘れたい……
二杯目のグラスを傾け始めた頃、数席離れた場所でグラスを傾けていた男性が、ふとこちらを見遣ったような気がした。
スーツのジャケットが無造作に椅子にかけられている。ワイシャツは第二ボタンまで外され少し緩められていた。
顔立ちは精悍で、切れ長の目が印象的だ。どこか場慣れしている様子は、一目でわかった。グラスの持ち方も、動作も、すべてが無駄なく洗練されている。
カウンターの端、窓に一番近い席に座っていた彼はグラスとジャケットを持って立ち上がり、晴菜の隣の席に移動してきた。彼のその視線は、晴菜がグラスを持つ手元に向けられていた。
「プロだな」
彼は晴菜の隣に座ると、すぐにそう口を開いた。そのバリトンのような声は低く、甘く響く。