【完】君を酔わせるまで離さない〜ワンナイトのはずが絶倫すぎる俺様副社長に本気で囲われています〜
「本当に守りたいものがあるなら、まずその怒りを降ろしてください。酒は、怒りで仕込むものではない。……提携の話は継続しましょう。ですが、婚姻の話はなかったことに。事業は契約書の上で詰めればいい。家族の人生を質に入れる必要はない」
隆之は長い沈黙ののち、ゆっくりと奏汰へと視線を移した。
「……これでいいか、奏汰」
彼のその表情は、当主としてではなく、兄としての重い問いかけだった。
奏汰は一瞬だけ目を伏せ、顔を上げた。迷いのない眼差しで隆之に視線を向けていく。
「いい。兄貴が決めたなら、俺はその背中を支える」
低く、けれど揺るぎない宣誓だった。
「氷室の伝統も、これからの販路拡大も、両方やる。だが、今回の件に結婚を介在させるな。家と家の結びつきだの、物語性だの、そんな都合のいい方便に俺たちの人生を消費させない」
そして、奏汰は晴菜の手を取った。その手の温度は、今までよりもずっと熱いものだった。
「俺は晴菜を手放す気は一切ない。氷室を背負う覚悟も、彼女を選ぶ覚悟も、両方ある」
繋がれた指先から、彼の熱い鼓動が伝わってくる。晴菜は自分を落ち着けるように、一度深く息を吸い込んだ。
隆之は長い沈黙ののち、ゆっくりと奏汰へと視線を移した。
「……これでいいか、奏汰」
彼のその表情は、当主としてではなく、兄としての重い問いかけだった。
奏汰は一瞬だけ目を伏せ、顔を上げた。迷いのない眼差しで隆之に視線を向けていく。
「いい。兄貴が決めたなら、俺はその背中を支える」
低く、けれど揺るぎない宣誓だった。
「氷室の伝統も、これからの販路拡大も、両方やる。だが、今回の件に結婚を介在させるな。家と家の結びつきだの、物語性だの、そんな都合のいい方便に俺たちの人生を消費させない」
そして、奏汰は晴菜の手を取った。その手の温度は、今までよりもずっと熱いものだった。
「俺は晴菜を手放す気は一切ない。氷室を背負う覚悟も、彼女を選ぶ覚悟も、両方ある」
繋がれた指先から、彼の熱い鼓動が伝わってくる。晴菜は自分を落ち着けるように、一度深く息を吸い込んだ。