【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「でも、何もなくてよかったな。昨日」

「はい。本当、なにごとかと思いましたよ」

「あのさ……。そんなに辛いなら、もうやめろよ」

「え?」

「あの会社の御曹司とガチでやり合うなんてバカだよ」

「は!?」

ヒートアップしていく私を客が見ている。

見かねた森川さんに外に出された。

夜風が肌に当たって少し冷静になった。

「スミマセンでした」

森川さんはため息をついた。

「スマホかして」

「え?なんでですか?」

「確認したいことがある」

確認……?

「すぐ返してくださいね」

森川さんは私のスマホを受け取るなりどこかに電話をかけた。

「え、誰に電話してるんですか!?」

勝手に何してるのこの人!

私が取り返そうとしても身長差で届かない。

「あ、旦那さん?奥さんが手に負えないから迎えに来てくれる?」

──まさか

「なに勇凛くんに電話かけてるんですか!!」

今日は勇凛くんバイト最後の日なのに!

通話が終わると森川さんはスマホを返した。

「夫婦で話し合えよ。ちゃんと」

この人に話すんじゃなかった!

その時頭に森川さんの手が乗った。

「自分大事にしろよ」

そう言って行ってしまった。
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