【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
仕事帰り。

百貨店の割と高めのアパレルショップにいた。

高い……貯金が。

私が悶々としながら商品を見ていると

「何をしている」

──この声は

振り返ると、そこには勇輝さんと……謎の女性。

女の人は彼の腕にべったりとしがみついていて、奥さんだとは到底思えない。

そして彼女に睨まれる。

「見ての通り、服を見ているんです。今後のために」

「言っておくが、勤務中の服はもう用意してある」

「え?」

「私と同行することもあるから、見た目だけでも相応な姿をしてもらわないと困る」

そう言って、彼は女と行ってしまった。

相応……ですか。

仕事だけじゃダメってことか。

用事がなくなってしまったから百貨店から出ると、勇凛くんから連絡が。

『連絡遅くなりました。今終わりました。七海さんはどうですか?』

勇凛くん……。

『今大吉百貨店にいるよ』

『俺もそっちに行ってもいいですか?』

仕事終わりの勇凛くん。
スーツの勇凛くん。
見たい!

『うん。待ってるね』

──しばらく近くのカフェにいると

「七海さん!」

スーツ姿の爽やかな勇凛くん。

スーツの勇凛君を見るのは二回目。

やっぱり似合ってるしかっこいい。

生きててよかった。

嫌な気持ちがその瞬間ふっとんだ。

「お待たせしました。あの……一緒に近くでご飯食べませんか?」

仕事終わりのデート。

いや、仕事帰りに会うのは今に始まったわけじゃないけど、オフィスラブっぽい。

にやにやしている怪しい三十路女。
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