【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「本日はありがとうございました。……先ほどは本当に助かりました」

先方のSEが、退出間際に話しかけてきた。

「会議が無事に終わってよかったです」

そう告げると先方SEは会議室を出た。

役員たちが出て行き、会議室が静かになる。

帰り支度を始めると、

「前職は何をしていた」

勇輝さんの目が私に向けられていた。

「SEです」

勇輝さんは目を伏せた。

「助かった」

そう告げると、彼は他の秘書二人と会議室の出口に向かった。

「どこに部屋をとってある」

「近隣のビジネスホテルです」

「同じホテルにとらなかったのか」

「私は秘書ですが一般社員ですので、そこに経費を割くのはよくないと判断しました」

「……そうか。先方との会食は18時だ。こちらのホテルロビーに30分前に来るように」

「はい」

そして勇輝さんたちは去って、私は一人取り残された。


脱力して座り込みそうになった。
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