【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
先方のSEと回線状況を確認する。
「まず、この会議室から出ていく映像を減らした方がいいと思います。本日、画面に映すのは、御社の社長、副社長、そして弊社副社長の林。三名の表情と資料だけにしてみてはいかがでしょう」
先方社長が「問題ない」と短く答える。
会議システムの設定を、全員表示から発言者中心の表示へ変更し、画質を一段落とす。
資料以外の画面共有を切り、会議室内のカメラも一台に絞った。
「映像より、声を優先します」
先方SEが管理画面を確認し、「安定してきました」と小さくつぶやく。
「副社長、念のためですが、いつもお使いの端末からも同じ会議に入っていただけますか。この部屋に何かあっても、声だけは届くようにしておきたいです」
勇輝さんに視線を送ると、視線が一瞬だけ鋭くなった。
「……分かった」
止まっていた画面が再び動き出した。
海外拠点の責任者の顔が映り、今度は音声が滑らかに流れる。
『聞こえている。さっきと違って、かなり安定している』
先ほどまで固かった会議室の空気が、わずかに和らいだ。
先方社長が深く息を吐き、「続けましょう」と宣言した。
会議はその後無事に進み、目的を果たせた。
「まず、この会議室から出ていく映像を減らした方がいいと思います。本日、画面に映すのは、御社の社長、副社長、そして弊社副社長の林。三名の表情と資料だけにしてみてはいかがでしょう」
先方社長が「問題ない」と短く答える。
会議システムの設定を、全員表示から発言者中心の表示へ変更し、画質を一段落とす。
資料以外の画面共有を切り、会議室内のカメラも一台に絞った。
「映像より、声を優先します」
先方SEが管理画面を確認し、「安定してきました」と小さくつぶやく。
「副社長、念のためですが、いつもお使いの端末からも同じ会議に入っていただけますか。この部屋に何かあっても、声だけは届くようにしておきたいです」
勇輝さんに視線を送ると、視線が一瞬だけ鋭くなった。
「……分かった」
止まっていた画面が再び動き出した。
海外拠点の責任者の顔が映り、今度は音声が滑らかに流れる。
『聞こえている。さっきと違って、かなり安定している』
先ほどまで固かった会議室の空気が、わずかに和らいだ。
先方社長が深く息を吐き、「続けましょう」と宣言した。
会議はその後無事に進み、目的を果たせた。