【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「森川くんも七海ちゃん好きなくせに何強がってるんだよ」

それを今言わないで!

──沈黙

「俺は、別に彼女とどうにかなりたいわけじゃないので」

肉を食べながら冷静に答える森川さん。

「兄さんもうやめてください……」

弱々しい声の勇凛く……ん?

と思って顔をよーく見たら酔っている。

目が虚。

そんなに飲んでないはずなのに。

まさか私と同じく酒に弱い……?

「七海は俺の妻です!いい加減にしてください!」

大きな声を張り上げる勇凛くん。

店員が来た。

「お客様、もう少しお静かにお願いできますか?」

──沈黙

「……七海の可愛いところ知っているのも俺だけだ」

それ言わないで……。

私は俯いて顔を押さえていた。

「へー俺も見たーい。今度お願いしよ〜」

勇凛くんを弄ぶかのような笑みを浮かべる勇哉さん。

「は?」

勇凛くんの目が血走る。

酔っ払い兄弟が一触即発。

「もう出ようか」

冷静で落ち着いた声の森川さん。

そして、私たちは店から出た。

酔っ払い勇哉さんを森川さんが請け負い、酔っ払い勇凛くんを私が支える。

「じゃあ、お疲れ」

「はい、色々すみません……」

森川さんはタクシーに勇哉さんを押し込めて一緒に去った。

嵐のようだった。
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