【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
こ、怖い……

恐る恐る社長の方を見ると──

笑顔だった。

「君が勇凛と結婚した七海さんかな?」

「は、はい……」

勇輝さんと勇哉さんは冷たい視線で私たちを見ている。

「勇凛が結婚したって聞いて驚いたが、しっかりしてそうな人だ。また今度ゆっくり話そう」

そう私に言うと、会議室から出て行ってしまった。

あまりに難なくすんなり話が終わって拍子抜けしてしまった。

「なんだあれ」

勇哉さんが吐き捨てるように言って出て行った。

勇輝さんもため息をついた。

「戻って業務を続けろ」

「はい……」

この親子……何があったの?

よくわからないまま、自分のデスクに戻って仕事をした。

* * *

──定時

勇凛くんは今日は大学。

だけど

『父に呼ばれて本社に来てます』

とメッセージが来ていた。

──え

すると内線がかかってきた。

「はい、秘書課です」

『私だ。勇凛の父だ。社長室に来なさい』

社長室……。

嫌な思い出が蘇る。

また私たち二人に何か突きつけられるのではないかと身構える。

「今から向かいます」

私は揺るがぬ信念を胸に社長室に向かった。


──最上階

なぜか今日は空気が落ち着いてる。

社長室をノックする。

「どうぞ」

社長の声が聞こえる。

「失礼します……」

そっと入ると、そこに社長と勇凛くんがいた。
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