【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
──勇哉

自由気ままにやっているように見えて、察している。
割と仕事はキッチリやる。
その他のことはわからない。
詮索しない。
それで均衡を保っていた。

──勇凛

歳が離れた弟。
俺が中学生の時に生まれた。
まさかこんなに歳が離れた弟ができるなんて思いもしなかった。

歳が離れすぎていて、勇凛が小学校に上がる頃にはもう成人していた。

遊んでやることもできなかった。

でも、小さな勇凛がどんどん育つのを見て、あいつが真っ直ぐで真面目な人間になっていくのを見て、なぜか自分に重ねていた。

もしかしたら、こいつは大きくなったら、この会社の上に立つに相応しい男になるかもしれないと、漠然と思っていた。

だから、いつからか、だんだんと口を挟むようになっていた。

勇凛の私生活に。

父も母も何も勇凛に言わないぶん。


そしていよいよ入社を控えていた。

まさかそんなタイミングで、『結婚』するなんて夢にも思わなかった。

散々道を踏み外さないよう、離れて暮らしていても目を見張っていたのに。

どんな女が勇凛を奪ったのか。

知りたかった。


そしてやってきた女は──

勇凛とかなり年が離れた女。

会社に何のメリットも持ってない女。

勇凛は何を血迷ったのか。

たぶらかされたのか。

ただただ悔しかった。
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