【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
勇凛の未来、俺の理想を奪った女を認めるわけにはいかない。

どうしたらこの状況を変えられるか必死に考えていた。

現実を突きつけるしかない。

林家から出て一人暮らしをしてバイトをしてることも調べればわかる。

勇凛が勝手に他の企業に就職をしようとしたことは、大学を通じて知った。

それなら今の俺ならどうにでもできる。

だから様子を見ていた。

それがこの結果だ。

大きなミスを犯した。

俺としたことが。

勇凛の逃げ場を無くすために、この女を利用した。

勇凛は本気でこの女に入れ込んでいる。

ならこれで縛り付けられる。

勇凛の未来を。

それが唯一の策だった。

女の方から身を引かせようと、試練を与え、気を引いてみた。

──が

引かない。なびかない。

むしろ立ち向かってくる。

これも想定外だ。

この女は本気で勇凛との未来を守ろうとしているのはわかった。

でも認めるわけにはいかない。

認めたら、あの時の俺を否定することになるからだ。


現実に打ちのめされて、彼女を突き放した俺を──
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