【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「どこに行く?」
森川さんとオフィス街をフラフラ歩く。
森川さん──
二つ上の先輩。
この人のプライベートのことは全く知らない。
仕事では冷静沈着で無駄がない。
言うべきことはちゃんと言う。
理想的な社員だ。
私の上司も森川さんにはなかなか言い返せない。
「森川さんって結婚してるんですか?」
うっかり聞いてしまった。
地雷かもしれない……。
「結婚してないよ。彼女もいない」
「え!意外です」
「川崎さんがあんな若い子と結婚する方が意外だよ」
ハイソノトオリデスネ……。
「もっと早く動けばよかった」
「はい?」
「いや、なんでもない」
森川さんが言ったことが車のクラクションのせいであまり聞こえなかった。
「あ、俺行きたい飲み屋あるんだ。そこでもいい?」
「はい!大丈夫ですよ」
森川さんが向かった店は──
私と勇凛くんが婚姻届を書いた場所。
うわーーー。
「あの、やっぱり別のところに──」
森川さんは暖簾をくぐってしまった。
あーーー!
私は身を潜めて森川さんに隠れながら店に入った。
店長と奥さんが見える。
まずい。
案内された席で、メニュー表で顔を隠していた。
「……どうした?」
「いえ、おきになさらず……」
お願い、なんとか、バレませんように……!
その時、奥さんが料理を持ってきた。
「あら、この前婚姻届持ってきた人じゃない!!」
───オワタ
森川さんとオフィス街をフラフラ歩く。
森川さん──
二つ上の先輩。
この人のプライベートのことは全く知らない。
仕事では冷静沈着で無駄がない。
言うべきことはちゃんと言う。
理想的な社員だ。
私の上司も森川さんにはなかなか言い返せない。
「森川さんって結婚してるんですか?」
うっかり聞いてしまった。
地雷かもしれない……。
「結婚してないよ。彼女もいない」
「え!意外です」
「川崎さんがあんな若い子と結婚する方が意外だよ」
ハイソノトオリデスネ……。
「もっと早く動けばよかった」
「はい?」
「いや、なんでもない」
森川さんが言ったことが車のクラクションのせいであまり聞こえなかった。
「あ、俺行きたい飲み屋あるんだ。そこでもいい?」
「はい!大丈夫ですよ」
森川さんが向かった店は──
私と勇凛くんが婚姻届を書いた場所。
うわーーー。
「あの、やっぱり別のところに──」
森川さんは暖簾をくぐってしまった。
あーーー!
私は身を潜めて森川さんに隠れながら店に入った。
店長と奥さんが見える。
まずい。
案内された席で、メニュー表で顔を隠していた。
「……どうした?」
「いえ、おきになさらず……」
お願い、なんとか、バレませんように……!
その時、奥さんが料理を持ってきた。
「あら、この前婚姻届持ってきた人じゃない!!」
───オワタ