【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
勇凛くんの家に着いた頃には、日付を跨いでいた。

「七海さん先に風呂に入ってください」

「え!わたしはあとでいいよ!」

「七海さんは明日仕事なんですから、早く上がって寝る準備した方がいいです」

勇凛くんはクローゼットから何か持ってきた。

「これ、着てください」

勇凛くんの服……。
勇凛くんの服を着るって。
なんかムズムズする。

「じゃあ先に入るね、ありがとう」

私はすぐに風呂に入って湯船に浸かった。

お風呂の中がピカピカ。
ちゃんと掃除してるんだな……。

家事もちゃんとしてる。
自立してる。

うーーーん。
しっかりしなきゃ。

急いで湯船を出て、シャワーを浴びる。
勇凛くんのシャンプー。
いい匂い。

素早く洗って、風呂のドアを開けると──

タオルを持った勇凛くんが目の前にいた。

「あ……」

二人で固まった。

全身濡れてて素っ裸な自分と、まさか出てくるとは思ってなかった勇凛くん。

これは、ラブコメ的展開ですよね?

リアルでは勘弁してください!!

「すみません!!渡しそびれたんです!」

慌てて目を逸らしてタオルを渡す勇凛くん。

「私こそごめん!」

なにが??
自分につっこむ。

急いで自分を拭きながら、もっとボディケアをしておけばよかったと、元お一人様社畜女は考えていた……。

勇凛くんの服を着ると、勇凛くんの匂いがして安心した。

「お、おまたせしました……」

勇凛くんを見ると、ずっと俯いている。

「どうしたの……?」

ガッカリしたの……!?

結婚したの後悔されたらどうしよう!!

「すみません……俺」

え……え??

「女の人の体見たの初めてで……」

・・・。

「え?」

勇凛くんは、今まで何人か付き合っていたと言っていた。

何が何だか全くわからない。

私は激しく混乱していた。
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