【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
私が戸惑っている間に店員が靴を待ってきて、勇輝さんは支払いを済ませた。

私は全身を金で埋め尽くされた気分だ。

「じゃあ行くぞ」

足早に店を出る勇輝さん。

追いかけようとしたら、ヒールが高くてコケてしまった。

が、受け止められた。

「悪かった」

なんかこの人今日若干優しくない?

奇妙な違和感感じていた。

そのままエレベーターに乗り、ホテルの最上階のレストランに向かった。

その間、チラチラと勇輝さんを見ていた。

全く読めない男だ。

ため息が出る。

エレベーターが開くといい匂いがして、自然とその方向に足が向いてしまった。

今まで一度もこんな立派なレストランに来たことがない。

場違いだ。

たじろいでしまう。

「行くぞ」

勇輝さんが手を差し伸べる。

「いえ……自分で歩けるんで」

この手に触れたら危険だと頭がアラートを出している。

店員に案内された場所は、個室だった。

都会の夜景が一望できる場所。

綺麗な夜景に見惚れていた。

「意外に似合ってるな。ドレス」

「はい?」

「中身に問題があるんだな」

どういう意味!?

すると、店員が入ってきたから仕方なく椅子に座った。

なぜこの人とサシで食事しなきゃいけないんだよ。

食欲がゼロになった。

「なぜ勇凛を選んだ」

いきなり核心を突く質問。

本当のことなんて言えない。

でも。

「彼が私に誠実だったからです」

これは真実だ。

「……そうか。その返事は悪くない」

すると、ワインが運ばれてきた。

血のような色のワインが注がれる。

「乾杯しよう」

「私、お酒飲めません」

「……仕方ない」

そのあと水が入ったグラスが置かれた。

私が水を飲もうとすると、勝手にグラスを鳴らされた。

もう嫌だ。
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