【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
そんなに強い力ではない。

でも、身動きがとれない。

怖い。

「欲しいものはなんでも与えてやる。だから俺のものになれ」

え。

どういう意味……?

「……なに言ってるんですかあなた」

「気に入った」

全く心が読めない表情。



──でもわかった。

「あなた、勇凛くんから私を引き離すためにこんなことをしたんですね」

罠だったんだ。

「……なぜそう思う?」

「信用できないからです」

腕の力が緩んだ。

彼はソファに座った。

「一筋縄ではいかないか」

私は渡されたアクセサリーを外してテーブルに置いた。

そして靴もその場に置いて履き替えた。

流石に目の前で服は着替えられない。

「ドレスは今度返します」

「不要だ」

私はすぐに部屋を出た。

エレベーターに乗ると、スマホに通知が来た。

『飲み会どうですか?迎えに行きますよ』

私はそのメッセージを眺めて、胸が熱くなった。

絶対に負けない。

屈しない。

この関係を守り抜く。

そう誓った。
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