前世王子アイドルグループ~僕たちは君の一番星になりたい☆。.:*・゜
*お城へ
週末の朝、プリレボのマネージャー河合さんとそたくんに車で迎えに来てもらい、プリレボが住んでいるお城へ。
「わぁ、本当にお城だっ!!」
車から降り見上げると、胸がいっぱいになる。
あぁ、感動――。
とても大きな庭の中に、真っ白い建物が堂々とした姿でずしんと立っていた。僕が住んでいる家より百倍ぐらいありそう? それは盛りすぎかもしれないけれど、とにかく大きい。
――ここに、プリレボのみんなが住んでいるんだ!
他の人たちは門の扉を開けてすぐに入っていった。僕はこんなすごい場所に足を踏み入れてよいのか考えてしまった。と、同時に足が地面にはりついたようになって動けなくなってしまった。
「いつきん、大丈夫?」
「あ、うん。お城の中に入るの、なんだか緊張して……」
引き返してきたそたくんがふっと微笑み、僕の手を掴むと、引っ張ってくれた。まるで自分は今、王子に手を差し伸べられた姫のような気持ちだ。
そしてとうとうお城の中へ。
「いらっしゃい~」と、ぶかぶかな水色のスウェットを着たみずっきくんが玄関まで来てくれた。
「わぁ、みずっきくんのスウェット姿!」
「ふふっ、いつも家ではこんな感じだよ?」
王子系の衣装か、制服を着ている姿しか見たことがなかった。
部屋着の姿も癒されて、目の保養!
「しーおん起こしてくるから、みずっきん編集する部屋に案内してあげて」
「しーおんはまだ寝てたんだ……早く来すぎたかな?」
「いや、もう十時だし。しーおんは朝弱いし、休日はいつも昼過ぎまで寝てるんだよね……」
そたくんが二階へ行くと「編集ルームはこっちだよ!」と、みずっきくんが一階の部屋を案内してくれた。
部屋に向かう途中に、筋トレ部屋やダンスの練習をするっぽい、鏡張りの部屋もあった。
「すごいね、このお城。色々な部屋があるんだね」
「そうそう、この家で一通りのことが出来ちゃうから、移動しなくてよいし、楽だよ」
「そうなんだ、すごいね!」
「でしょ? そたくんのお家がお金持ちだったのと、僕たちが頑張って稼いだお陰で今、この家があるんだ」
ふと放送室でれんくんと気まずい雰囲気になった時の言葉を思い出した。
〝俺たちはどんな時もずっと四人で頑張ってきて……〟って言葉。
プリレボは歌もダンスも、お芝居もとても上手だ。きっと小さなころから、僕が遊んでいた時間もレッスンをたくさんしてきたから、今はこんなに実力も人気もあるんだろうなぁ。
そうだよね、軽くプリレボに入るだなんて、言ってはいけない。
――やっぱりプリレボは、空高くにある、絶対に触ることの出来ない輝く太陽のような、僕にとってはずっと憧れの存在だ。
「このお城、本当に広すぎるね。異世界とか夢の世界とかにいるみたいで、歩くだけでそわそわする……」
「だよね、僕も住み始めたころはそわそわしていたよ」
「みずっきくんも?」
「うん。僕は小さな家に住んでいたからね。ここに住み始めた時は正直落ち着かなくて、元いた家に帰りたいって、しばらく思ってた。あっ、これは誰にも内緒だよ? でも今は、この家は僕……いや、僕たちにとっては、大切な宝物だよ」
「みんなの宝物――」
僕は廊下のキラめく白い壁に触れた。
プリレボにとって宝物の存在であるこのお城の中に僕を入れてくれたこと、プリレボの宝物に触れられたことが、すごく、もう本当にすごく、うれしい――。
僕はたくさん壁をペタペタ触って、もう一生来られないかもしれないこのお城の壁に、僕の指紋を残した。
「わぁ、本当にお城だっ!!」
車から降り見上げると、胸がいっぱいになる。
あぁ、感動――。
とても大きな庭の中に、真っ白い建物が堂々とした姿でずしんと立っていた。僕が住んでいる家より百倍ぐらいありそう? それは盛りすぎかもしれないけれど、とにかく大きい。
――ここに、プリレボのみんなが住んでいるんだ!
他の人たちは門の扉を開けてすぐに入っていった。僕はこんなすごい場所に足を踏み入れてよいのか考えてしまった。と、同時に足が地面にはりついたようになって動けなくなってしまった。
「いつきん、大丈夫?」
「あ、うん。お城の中に入るの、なんだか緊張して……」
引き返してきたそたくんがふっと微笑み、僕の手を掴むと、引っ張ってくれた。まるで自分は今、王子に手を差し伸べられた姫のような気持ちだ。
そしてとうとうお城の中へ。
「いらっしゃい~」と、ぶかぶかな水色のスウェットを着たみずっきくんが玄関まで来てくれた。
「わぁ、みずっきくんのスウェット姿!」
「ふふっ、いつも家ではこんな感じだよ?」
王子系の衣装か、制服を着ている姿しか見たことがなかった。
部屋着の姿も癒されて、目の保養!
「しーおん起こしてくるから、みずっきん編集する部屋に案内してあげて」
「しーおんはまだ寝てたんだ……早く来すぎたかな?」
「いや、もう十時だし。しーおんは朝弱いし、休日はいつも昼過ぎまで寝てるんだよね……」
そたくんが二階へ行くと「編集ルームはこっちだよ!」と、みずっきくんが一階の部屋を案内してくれた。
部屋に向かう途中に、筋トレ部屋やダンスの練習をするっぽい、鏡張りの部屋もあった。
「すごいね、このお城。色々な部屋があるんだね」
「そうそう、この家で一通りのことが出来ちゃうから、移動しなくてよいし、楽だよ」
「そうなんだ、すごいね!」
「でしょ? そたくんのお家がお金持ちだったのと、僕たちが頑張って稼いだお陰で今、この家があるんだ」
ふと放送室でれんくんと気まずい雰囲気になった時の言葉を思い出した。
〝俺たちはどんな時もずっと四人で頑張ってきて……〟って言葉。
プリレボは歌もダンスも、お芝居もとても上手だ。きっと小さなころから、僕が遊んでいた時間もレッスンをたくさんしてきたから、今はこんなに実力も人気もあるんだろうなぁ。
そうだよね、軽くプリレボに入るだなんて、言ってはいけない。
――やっぱりプリレボは、空高くにある、絶対に触ることの出来ない輝く太陽のような、僕にとってはずっと憧れの存在だ。
「このお城、本当に広すぎるね。異世界とか夢の世界とかにいるみたいで、歩くだけでそわそわする……」
「だよね、僕も住み始めたころはそわそわしていたよ」
「みずっきくんも?」
「うん。僕は小さな家に住んでいたからね。ここに住み始めた時は正直落ち着かなくて、元いた家に帰りたいって、しばらく思ってた。あっ、これは誰にも内緒だよ? でも今は、この家は僕……いや、僕たちにとっては、大切な宝物だよ」
「みんなの宝物――」
僕は廊下のキラめく白い壁に触れた。
プリレボにとって宝物の存在であるこのお城の中に僕を入れてくれたこと、プリレボの宝物に触れられたことが、すごく、もう本当にすごく、うれしい――。
僕はたくさん壁をペタペタ触って、もう一生来られないかもしれないこのお城の壁に、僕の指紋を残した。