ガラスの告白
 卒業までの、わずかな数日間。
 思い出を作るために行動する少女と、それに協力する時男でした。
 二人は仲の良い友人として、距離が縮まるように時間を共に過ごしています。


 思い出の協力っと台詞。面白がるように言葉を掛け合い、行動に移していました。
 少女の求めることは、とても平凡なことばかりでした。
 図書室に置かれている作品の物色や、実験室などの学校内での探検など。


 今まであまり目立つような行動をしてこなかった時男からしてみたら、大胆で緊張を伴う行いでありました。
 図書室では、卒業まじかの同学年なら、この場所はもう利用しないだろうと安心をしましたが、実験室では見回りの教職員がいつ現れ注意されるのかと、緊張が走りました。


 ですが時男はそんな日々が嫌でなく、むしろ今まで行いこなかった高校生活を、取り返すように楽しんでいました。
 音楽室では、少女が過去に覚えたピアノだと、途切れ途切れ弾いて見せたりもします。
 部活動の吹奏楽部が使用していない、そんな日のことでありました。

「じゃぁ、次は萩原くんも、この順番で弾いてくれる」

「うん。この三つを順番に、五回目の最初で、この鍵盤を同時に叩けばいいんんだね」
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