だからアナタに殺されたい。
13.知らなかった真相
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帝都内を走り抜け、俺が向かった先は、皇宮にある皇宮図書館だった。
ここには過去から現在までの帝国中の情報が集まる。
調べ物をするには、これ以上ない場所だ。
空には月が浮かび、辺りはもうすっかり静まり返っていたが、図書館はその情報の必要性からいつでも求められることが多く、24時間利用できるようになっていた。
ここで俺はどうしても調べなければならないことがある。
「ローゼル様?」
図書館に現れた俺に、司書の青年が不思議そうに首を傾げる。
こんな時間に突然ただならぬ雰囲気で訪れれば、あのような表情にもなるだろう。
「吸血鬼に関する書物はどこにまとめられていますか」
俺はそんな司書に構うことなく、さっさと簡潔に用件を伝えた。
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4階まである図書館は、4階から1階まで吹き抜けになっており、下から全ての階が見えるようになっている。
真ん中に伸びる階段はとても広く、この広大な図書館で一番目を引く場所でもあった。
その階段を上がり、3階の奥。
そこまで案内されると、司書はある本棚の前で止まり、丁寧に手で指し示した。