「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」



「というわけで、女子力ランキングは、

 一位、新浜さん、
 二位、課長、
 三位、聖一さん、
 四位、西山さん、
 五位、私となりました」

「……なにしに行ったんだ、愛媛まで」

 グラスを磨きながら、西山が呆れたように言う。

 店で女子力ランキングの報告をしたからだ。

「それ、いっそ、花守いらなくないか?」
と環奈を見て言う。

「あっ、自分でそう思ってても、人に改めて言われるとっ」

「っていうか、上位三人のランキングはなにに基づいてるんだ?」

「花守がそれぞれの料理を食べた感想です」
と滝本が威張って言うと、

「……滝本さん、そのランキングの上位でいいんですか?」

「イケメンランキングとかの方が……」
と他の常連さんたちが口を挟んでくる。

 イケメンランキング、と口の中で滝本は呟いたあとで、
「花守」
と環奈を振り向いた。

「うっ、それはっ」

 誰をどう言っても角が立つというかっ。

 そもそも、それこそ、好みの問題ではっ!?
と思った環奈はちょうどテーブル席にいた中谷と目が合った。
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