「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」



 社食でみんなと食べたあと、廊下を歩いていると、みんなと離れるように麻沙子が歩みを遅くしたので、環奈もそれに合わせた。

 すると、小声で訊いてくる。

「昨日、課長となにかあったわね?」

「な、何故、わかったんですか?」
と環奈は動揺する。

「だって、今日、課長、ずっと、あんたを見てるわ」

「ああ……。
 いや、それはまた違うんですよ」
と環奈は笑う。

「今朝、庭先に出たところで蜂に刺されたので」

「えっ?
 大丈夫?」

「はあ、今は痛くないです。
 でも、二度目なんで、アレルギーが出ないかと課長が心配して、ずっと私を観察してくれてるみたいなんです」

「アレルギーなら、もう出てるでしょうよ」

 どんな過保護なのよ、と麻沙子に言われる。
 
 

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