「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
 なんか、喉乾いたな~。
 酔ってから来ようとか思ったせいで、呑み過ぎたな。

 でも、結局、そんなに酔わなかったし、
と思ったとき、ソファに置いている右手になにかが触れたのを感じた。

 振り返ると、滝本がびくりと逃げる。

 軽く咳払いして、滝本は言った。

「いや……その、
 手とか握ってみてもいいだろうか」
と律儀に訊いてくる。

「あ、はい……」
と環奈は瀧本の右手におのれの右手を差し出した。

「握手じゃないっ」
と怒られる。

「おい、家に二人きりでも、全然いい雰囲気にならないのは、俺のせいかっ?
 それとも、お前のせいなのかっ?」

「どっちなんですかねー?

 あ、そうだ。
 課長、占い師さんにはなにを訊かれたんですか?」

 滝本が沈黙する。
 



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