「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
……まだハロウィンが終わってないのに、もうクリスマス感がひどい。
仕事帰り。
滝本は百円ショップで立ち尽くしていた。
排水溝ネットを買いに寄っただけなのだが、すでにハロウィングッズは少なくなり、赤と緑のものが氾濫している。
まだ去らないでくれ、ハロウィン。
今年のクリスマス、どう過ごしていいのかわからないのに。
いっそ、海外に出張にならないだろうか。
いや、そんなことしてたら、あいつはきっと、隠れ家カフェで新浜さんたちと楽しく過ごしてしまう。
楽しく過ごしてくれていいのだが。
新浜は明らかに環奈に気があるし。
西山もそうではないかと思っている。
しかも、あそこには聖一も現れる。
……聖一は環奈とどんな風にクリスマスを過ごしていたんだろう。
いや、許嫁ではあっても、接点はあまりなかったと言っていたな。
もう十月末だと言うのに、滝本は往生際悪く、光るかぼちゃのグッズを買ってきて、階段に並べて飾る。