「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「成田は入社してきた頃は、まだ学生気分で。
 常に自分が一番じゃないといけない奴で面倒臭かったんだが。

 最近はずいぶん丸くなったな」

 そうですねーと相槌を打つ。

 占い師さんと出会ってから、また急速に丸くなった気がするな。

 やっぱり、恋は人を変えるんだな、と思っていると、滝本が、
「この世で自分が一番になれることなんて、そんなにないのにな」
と言う。

「えっ? 課長でもですか」

 滝本は沈黙したあと、
「……お前の中の……」
と言いかけたが、また黙る。

「いや、柄じゃない」
と言いながら、早足になった。

「えっ? なんなんですかっ?
 新年早々気になるではないですかっ」
と環奈は急いで追いかけた。

 いや、まだ、たぶん、年は明けてないんだが……。

 


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