婚活嫌いのパイロットは約束妻に恋をする
ゆっくりと整った容貌が近づいて唇が重なり合う。

玄関先とは違う、深く甘い口づけに翻弄される。

そのままベッドに押し倒され、体がシーツに沈んでいく。

絡めていた指をほどき、幾度となくキスを繰り返し、唇を離して私に覆い被さった琉生さんが私のこめかみ、額、瞼、頬に小さなキスの雨を降らす。
 
薄く目を見開けば、情炎を滲ませた彼の姿があった。
 
骨ばった指が頬と耳朶をたどり、首筋を撫でる。

さらに唇でも触れられてピクリと肩が跳ねた。
 
私のうなじに指を伸ばした彼が私のワンピースのファスナーを下げる。

ジーッという音とともに胸元が緩んだ途端、鎖骨や胸元にキスが降ってきた。


「蕗」
 

蜂蜜のようにとろりと甘い声が耳に響く。

下着越しに琉生さんが大きな手で胸に触れ、それから谷間にゆったりと口づけて赤い花を咲かせた。

滑らかにワンピースと下着が脱がされ上半身が彼の目にさらされる。

琉生さんの大きな手に優しく、ときには強く触れられた胸は形を変え、背中に甘い痺れが走る。
 
お腹にも手と唇で触れ、脇腹を抱えて少しだけ私の体を起こして抱きしめて、再び唇を深く重ね合わせてくる。

キスを続けながら器用に彼は自分のスーツのジャケット、シャツを脱ぎ、ベッドサイドに落とす。
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