婚活嫌いのパイロットは約束妻に恋をする
――彼の想いを信じなければ。
私が負担を多くかけているのなら、少しでも自分で解決できるように努力しよう。
今後について考えるのは、琉生さんと話してからでいい。
そう言い聞かせ、まだ冷たいままの指先を握り込む。
ジッとしていても悶々と考え込んでしまうだけなので、夕食の準備を始めた。
タマネギと挽肉を炒め、トマトとレタスを細かく刻む。
今日はタコライスにするつもりだ。
さらにニンジンも刻んでコンソメスープも作る。
比較的時間がかからないメニューだったので、手早く作り終え、炊飯器にスイッチを入れて、調理用具の片付けも終えた。
玄関ドアが開く音が聞こえ、座っていたソファから立ち上がる。
ふと視線を移した空はすでに暗く染まっていた。
「ただいま、蕗。食事の準備をしてくれたのか?」
リビングに足を踏み入れた琉生さんが漂う香りに気づいたのか、尋ねる。
「お帰りなさい。うん、今日はタコライスとスープにしようと思って」
「ありがとう」
嬉しそうに頬を緩める様子に普段と変わったところはない。
「琉生さん、フライトお疲れ様。戻ったばかりなのに受け取りに行ってくれてありがとう。今日もずいぶん暑かったし疲れていない?」
「大丈夫。俺が行きたかったから」
そう言って、手にしていた大小ふたつの紙袋を掲げ、ソファのすぐそばに立っている私に近づいてくる。
私が負担を多くかけているのなら、少しでも自分で解決できるように努力しよう。
今後について考えるのは、琉生さんと話してからでいい。
そう言い聞かせ、まだ冷たいままの指先を握り込む。
ジッとしていても悶々と考え込んでしまうだけなので、夕食の準備を始めた。
タマネギと挽肉を炒め、トマトとレタスを細かく刻む。
今日はタコライスにするつもりだ。
さらにニンジンも刻んでコンソメスープも作る。
比較的時間がかからないメニューだったので、手早く作り終え、炊飯器にスイッチを入れて、調理用具の片付けも終えた。
玄関ドアが開く音が聞こえ、座っていたソファから立ち上がる。
ふと視線を移した空はすでに暗く染まっていた。
「ただいま、蕗。食事の準備をしてくれたのか?」
リビングに足を踏み入れた琉生さんが漂う香りに気づいたのか、尋ねる。
「お帰りなさい。うん、今日はタコライスとスープにしようと思って」
「ありがとう」
嬉しそうに頬を緩める様子に普段と変わったところはない。
「琉生さん、フライトお疲れ様。戻ったばかりなのに受け取りに行ってくれてありがとう。今日もずいぶん暑かったし疲れていない?」
「大丈夫。俺が行きたかったから」
そう言って、手にしていた大小ふたつの紙袋を掲げ、ソファのすぐそばに立っている私に近づいてくる。