婚活嫌いのパイロットは約束妻に恋をする
途中で同僚や他社のグランドスタッフ、客室乗務員たちともすれ違う。
顔見知りに挨拶をして歩いていたところ、少し離れた場所から江口さんが歩いてくる姿が目に入った。
「江口さん、おはようございます」
「おはよう、今日は休みなの?」
制服姿の彼女は地上勤務なのか、腕に多くの書類を抱えていた。
「はい」
「休みなのに空港に来たの? ……ああ、向くんのお迎え? わざわざご苦労様」
肩を軽くすくめた彼女は今日も本当に綺麗で道行く人たちの視線を集めている。
「私、ずっと考えていました。迷惑や負担ばかりかけて、守られっぱなしの私は有能な琉生さんに不釣り合いだと思います。だけど私は私なりに精一杯彼を守りたいし、大切にしたいです。彼の理想にほど遠いと言うのなら、少しでも近づく努力をしたい」
唐突に話し出した私に江口さんは目を丸くする。
「私は彼を愛しています。未熟な私ですがこの気持ちだけは絶対に誰にも負けません」
想いのままに言い切った私に江口さんは数回瞬きを繰り返し、目を伏せた。
「あなたの、そういう裏表のない真っすぐなところがきっと彼の理想だったのね。私にはできないから」
小さな声でつぶやいた彼女は、ゆっくり私に正面から向き合う。
顔見知りに挨拶をして歩いていたところ、少し離れた場所から江口さんが歩いてくる姿が目に入った。
「江口さん、おはようございます」
「おはよう、今日は休みなの?」
制服姿の彼女は地上勤務なのか、腕に多くの書類を抱えていた。
「はい」
「休みなのに空港に来たの? ……ああ、向くんのお迎え? わざわざご苦労様」
肩を軽くすくめた彼女は今日も本当に綺麗で道行く人たちの視線を集めている。
「私、ずっと考えていました。迷惑や負担ばかりかけて、守られっぱなしの私は有能な琉生さんに不釣り合いだと思います。だけど私は私なりに精一杯彼を守りたいし、大切にしたいです。彼の理想にほど遠いと言うのなら、少しでも近づく努力をしたい」
唐突に話し出した私に江口さんは目を丸くする。
「私は彼を愛しています。未熟な私ですがこの気持ちだけは絶対に誰にも負けません」
想いのままに言い切った私に江口さんは数回瞬きを繰り返し、目を伏せた。
「あなたの、そういう裏表のない真っすぐなところがきっと彼の理想だったのね。私にはできないから」
小さな声でつぶやいた彼女は、ゆっくり私に正面から向き合う。