それは、誰にもわからない。
理解されたいだけなのに - 久保花梨
転入生は、良くも悪くも目立つものだ。
久保花梨は改めて、自分のルックスに感謝した。
突然決まった父の転勤に、花梨は何も感じなかった。
ある程度仲良くなった後にすぐ転校するのは、もう慣れていた。
「はなり〜!花梨がスマホ持ってたら、連絡できるのに…」
スマホを持っていたとしても、きっともう連絡することはない。
転校した人なんて一ヶ月もすればほとんど人の記憶から消え去り、「久保花梨」という人物の名前すら思い出せないほどになるのだから。
「転入生が来る」という知らせは、


