響け!非日常のブリランテ
(可愛らしい手だ……)

自然とレオンハルトはそう思った。リズは顔を赤く染めている。

「お嬢様、お足元にお気を付けてください」

レオンハルトがそう口にすると、リズの肩がびくりと跳ねた。彼女は泣きそうな顔でレオンハルトを見つめる。

「レ、レオンハルトさん。私、こういうのは慣れていなくて……」

レオンハルトの胸が高鳴る。自身の頰に熱が集まっていくのを感じた。レオンハルトはリズの手を取りながら歩き出す。

「慣れなくてもいい。……ただ、他の男にエスコートは任せないでほしい」

レオンハルトがそう言うと、リズは小さく「わかりました」と返した。そのまま二人は無言のまま座席へと向かう。すでにアントーニョたちは座席に腰掛けていた。

「あれ?メグはどこ行ったんだよ」

アントーニョがレオンハルトとリズを見て口を開く。レオンハルトは座席に座りながら、「ミュラーさんに呼ばれて話をしていたよ。仕事のことじゃないかな」と答えた。

数分後、「ごめんね〜。お待たせ!」と言いながらマーガレットが座席に座る。その手には、遊園地のパンフレットがあった。

「宣伝を引き受けてくれたお礼と、この順番で回ってほしいってパンフレット貰っちゃった」

そうマーガレットが言い終えた直後、機関車が動き出す。カナタとアントーニョが声を上げて窓の外を見た。

「楽しみです!」

そう言って笑うリズから、レオンハルトは目が離せなかった。
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