響け!非日常のブリランテ
「ミラーハウスにはこんな演出があるのかしら?でもそんなこと、誰も言っていなかったけど……」

リズは一歩ずつ歩いてみる。自分の姿があちこちに映し出されていた。しかし、ここにさっきまで一緒にいたレオンハルトたちはいない。

(一体どうなっているの?私はミラーハウスから出られるの?)

不安が募っていく。しかし、しばらく歩くとリズは聞き覚えのある声を耳にした。

「何なんだよここは!!」

「トーニョ、うるさいね。少し黙ってくれないかな?」

少し先にアントーニョとオルハンの姿が見えた。二人はいつも通り喧嘩をしている。リズの心から不安が消えていった。

(アントーニョさんとオルハンさんがいるなら大丈夫よね)

リズは「アントーニョさん!オルハンさん!」と言いながら走り出す。しかし、その足はすぐに強制的に止められた。ゴツンという鈍い音が響く。リズは頭を押さえ、その場にしゃがみ込んだ。

「痛い……」
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