響け!非日常のブリランテ
リズは目の前に手を伸ばしていく。手がヒヤリと冷たいものに触れた。リズとアントーニョとオルハンの間には鏡があり、通れないのだ。

「アントーニョさん!!オルハンさん!!」

リズは鏡を叩き、喧嘩をしている二人に呼びかける。しかし、アントーニョもオルハンもこちらを見ることは一度もなかった。

(私の声が聞こえていない……?)

リズの心に絶望が広がった。



アントーニョは目の前に広がる光景に夢であってほしいと思った。謎の手が鏡の中から現れ、オルハンと共に鏡の中に引き摺り込まれてしまったのだ。

「クソッ!!レオンたちもいねぇし……」

目の前にある鏡をアントーニョは殴り付ける。鏡はびくともしない。

「レオンたちはあの謎の手に捕まらなかったからねぇ。少し静かにしてくれないかい?」

オルハンは鏡をぼんやりと見ているだけである。アントーニョの怒りがさらに大きくなった。

「テメェ、ちょっとはこの状況をなんとかしようとは思わねぇのかよ!!」
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