響け!非日常のブリランテ
オルハンが読み上げると同時に文字が変わる。問題が現れた。

第一問、あなたは結婚式に招待されました。身に付けて行くものはどれ?

一、腕時計 二、ファー 三、ブラックパール 四、生花

アントーニョは「は?」と思わず口にしていた。どう見ても探偵社員にする問題ではない。アントーニョはガシガシと頭をかきながら口を開く。

「そんなもん、別に何でもよくね?お祝いするんだから大事なのは気持ちだろうが」

そうアントーニョが言うと、オルハンがため息を深く吐いた。

「トーニョ、君は結婚式に招待してくれる友達がいないんだねぇ」

「あ?テメェ、喧嘩売ってんのか」

アントーニョはオルハンを睨む。オルハンはため息を吐きながら、「これは大人ならば覚えておくべき常識だよ」と言う。

「正しい答えは全部バツだよ。腕時計は時間を気にしているという印象を与えるからダメ。毛皮は殺傷を連想させるからダメ。黒い宝石は忌引きを連想させるからダメ。生花は花嫁より目立ってしまう可能性があるからダメなんだよ」

オルハンが答え終えると、「ピンポンピンポーン」と軽やかな音が鳴り響いた。正解のようだ。鏡に第二問が浮かび上がる。
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