響け!非日常のブリランテ
簡単にドアを開けてしまうものでした
オレンジランドのアトラクションは多くは人で賑わっている。しかし、アトラクションの内容から人があまり集まらないものも存在する。

コツ、コツ、コツ……。暗い道に足音が響く。外は太陽がまだ沈むまいと抵抗するかのように夕焼けが燃えている。しかし、この場所は太陽が空高く昇っている昼間でも暗い。そして不気味な雰囲気を漂わせている。

足が止まった。その人物は廊下に並べられている棺を見つめる。そして迷うことなく一つの棺に手を伸ばした。棺の蓋が開く。そこには、リズがいた。目を閉じている。しかし、腹部はゆっくりと上下しているため、彼女が眠っているだけだとわかる。

「無事、手に入れることができた」

安堵するようにその人物は息を吐き、リズに向かって手を伸ばす。しかし、その手は途中で何者かに掴まれた。まるで氷のように冷たい。その人物は手元を見て悲鳴を上げる。骨だけの手が自身の手を掴んでいた。

「リズに触れないでもらえるかな?」
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