純情*ライアー
Lesson*4 相合傘してあげましょう
しとしと雨降る金曜日。
人のいない放課後の空き教室で、私は制服のネクタイを解かれている。
今日の相手は1つ年下。バスケ部の――なんとか君だ。
「誰か来るかもよ?」
囁きながら、その手は放置。
余裕ない手つきからわかりやすく緊張が伝わってきて、可愛い。
ネクタイが床に落ちて、今度は釦に手がかかる。
軽く腰掛けていた空っぽの机がガタンと揺れた。
がっつき過ぎ。焦り過ぎ。
不慣れなんだなー、と淡白に思って、覚束ないその手を握って止めた。
「まだだーめ。順番があるでしょ?」
言いながら、唇を寄せて息の荒いそこを塞ぐ。
安心安全の読みやすい反応。
――はい、今日も私の勝ち。