年下課長の溺愛が私をほどいていく ~ジーンズの私を彼は一番欲しがった~
そして、その書類にサインをする時だった。

誰かが、その紙を奪い取った。

振り返ると、紙を奪ったのは藤堂さんだった。

「藤堂課長?」

「認められないな。そんな理由で、有給なんて。」

私は焦って、椅子から立ち上がった。

「認めないわけにはいかないでしょ。有給は、取る権利があるもの。それに、如何なる理由も問わないはずよ。」

課長にまでなる人が、そんな事を知らないなんて。

あり得ない。

でも藤堂課長はサインをせず、その書類を女性社員に突き返した。

「ほら。有給は取れなかったと、親に話せばいい。それなら見合いを断れるだろう。」

「なっ!」

何を言っているの!この人は!

「ちょっと、藤堂課長。お見合いを断るなんて。」

すると女性社員は、書類を笑顔で受け取った。

「はい。課長のせいですからね。」

「ああ、構わない。」

女性社員は、背を向けて行ってしまった。


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