身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
◇ ◇ ◇
佑太さんが一旦病室を後にすると、私がいる病室がどれくらい豪華か改めて認識できた。
個室なのだがとにかく広いしテレビは大型の液晶ディスプレイ。でもってシャワーとトイレと洗面台が付いた個室も完備されているのだが、よくあるユニットバスタイプじゃないのだ。しかも洗面台は個室の入り口にも設置されている。これは多分看護師用のものかもしれないが。
あと簡易なキッチンもあって、ひとり暮らしの部屋か? と疑ってしまう程。入院代、バカにならないんだろうなと考えていると父さんから電話がかかって来た。
「大丈夫か? 今そっちに向かってる」
まだ食事に不安はあるものの吐き気はだいぶ落ち着いてきた。つわりはある程度覚悟していたが、これまであまり感じていなかった辺りひょっとしたら佑太さんと仕事で忙殺されていたのかもしれない。
対面した父さんは、姉さんに縁談が来た時のような心配そうな顔つきをしていた。彼へ大丈夫である事と佑太さんとのやりとりを打ち明けると、開口一番すまない。と謝罪が飛んでくる。
「なんで謝るの? 父さんは別に罪を犯したわけじゃ」
「俺のせいだ。俺がもっとあいつを大事にしてやればよかった……いつか詩織からは言われるとは思っていたんだ。あれだけ結婚に対して良いイメージを持っていなかったのはわかっていたから」
がっくりと肩を落としてうなだれる父さん。この人にも後悔というか……思う所があったのだ。
それまで母さんについては話したがらなかったのを知っているから、余計に痛々しさを感じてしまう。
「父さん……」
「詩織。俺の事は反面教師にしろ」
佑太さんが一旦病室を後にすると、私がいる病室がどれくらい豪華か改めて認識できた。
個室なのだがとにかく広いしテレビは大型の液晶ディスプレイ。でもってシャワーとトイレと洗面台が付いた個室も完備されているのだが、よくあるユニットバスタイプじゃないのだ。しかも洗面台は個室の入り口にも設置されている。これは多分看護師用のものかもしれないが。
あと簡易なキッチンもあって、ひとり暮らしの部屋か? と疑ってしまう程。入院代、バカにならないんだろうなと考えていると父さんから電話がかかって来た。
「大丈夫か? 今そっちに向かってる」
まだ食事に不安はあるものの吐き気はだいぶ落ち着いてきた。つわりはある程度覚悟していたが、これまであまり感じていなかった辺りひょっとしたら佑太さんと仕事で忙殺されていたのかもしれない。
対面した父さんは、姉さんに縁談が来た時のような心配そうな顔つきをしていた。彼へ大丈夫である事と佑太さんとのやりとりを打ち明けると、開口一番すまない。と謝罪が飛んでくる。
「なんで謝るの? 父さんは別に罪を犯したわけじゃ」
「俺のせいだ。俺がもっとあいつを大事にしてやればよかった……いつか詩織からは言われるとは思っていたんだ。あれだけ結婚に対して良いイメージを持っていなかったのはわかっていたから」
がっくりと肩を落としてうなだれる父さん。この人にも後悔というか……思う所があったのだ。
それまで母さんについては話したがらなかったのを知っているから、余計に痛々しさを感じてしまう。
「父さん……」
「詩織。俺の事は反面教師にしろ」