身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
「反面教師?」
「そうだ。俺のようにはなるな。結婚生活も、菓子職人としての道も……俺をなぞるな」

 私独自の道を歩め、か。

「わかった。私は私なりにやってみる」

 父さんの目が潤んできたのと、担当の看護師が来たのがほぼ同時だった。

「父さん」
「なんだ?」
「これまでありがとう。これからもよろしくね」
「ああ……よろしく」

 砂糖菓子のように甘い時間が確かに流れている。
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