身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
◇ ◇ ◇

「りりか起きた?」

 本当に時間って立つのが早い!
 佑太さんとの娘であるりりかが生まれてからは特にそう感じるようになった。りりかは白いベビーベッドの中ですっと瞳を開いて天井を眺めている。

「りりか可愛いねえ」
「あっ、姉さんのヘッドドレス見てる」
「りりか、もうちょいっと大きくなったらロリィタ着てみる? かわいいよお~」

 佑太さんと私が住まう自宅に遊びに来た姉さんと私の薬指には、それぞれお揃いのダイヤモンドの指輪がはめられている。結婚指輪のデザインは姉さんが担当したまさに特注の品だ。
 今日も姉さんは薄いピンクと白色のロリィタ服に身を包んでいる。りりかのベビー服とよく似た色合いでどちらも可愛らしい。
 
 ちなみに幸人さんの趣味は写真撮影でよくロリィタ姿の姉さんをレンズに映してはSNSにアップしている。またシュクレの店がお気に入りで特にシュークリームとフィナンシェが好きだとか。休みの日にはシュクレの仕事を手伝う事もある。幸人さんの支えもあってか姉さんはあれ以来一度も体調を崩していない。数値も良好でむくみもだいぶ減って来た。

「詩織の顔、ほんとうに柔らかくなったね」
「そう?」
「うん。私からはそう見えるかな。もっと疲れているかと思ったけど、なんだか充実感にあふれている感じがして」
「もしかしたら、考えた新商品のケーキが売れてるからかな」

 マフィンが現在も売れ行き好調なのも相まって、時々シュクレで販売する新商品を父さんに提案し続けている。勿論ダメ出しもあるけど、父さんから認められた案が商品化して売れていくのを見るのはとても楽しい。

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