極甘CEOと交際0日の仮初結婚 ~一途な彼の、初恋妻になりました~
ただいま戻りました、と千秋くんは笑った。千秋くんに駆け寄った私は、無数に込み上げる言葉に途方に暮れて、おかえりなさいと言うことしかできなかった。
「すみません……少し、疲れています」
歩き方すら覚束ない千秋くんを支えて、部屋のベッドまで連れて行く。マットレスに倒れ込んだ千秋くんは、気を失うように眠りに落ちた。
千秋くんの身体に寝具を掛けて、私はぎゅっとくちびるを噛む。
自分が、とてつもなく無力に思えて悔しかった。
それでも、悔しいと思うくらいならせめて、自分ができることをやろうと思った。私はすぐにキッチンへと向かった。
疲労した身体になるべく負担にならないように、胃に優しくて消化の良いメニューを考える。