ながされて、絆されて、ふりむいて
「おいしい?」
「おいしい、です」
「よかった。幸せそうに食べるね」
「名波さんのおかげです。いいお店探してくださって」
「そっか、こっちまで嬉しくなるよ」と砂浜を打つさざなみのようにふわりと笑う。幾度となく「少し関われば誰もが名波さんを好きになる」という噂の答え合わせをさせられている。
……それと。名波さんと関わってお話をすると、あのひとの残像が頭に浮かぶ、浮かんでしまう。
「(なんとなく、似てる)」