ながされて、絆されて、ふりむいて
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わたしのすきと、凪のすきは、交わらない。
彼にとって児玉花鈴は妹みたいな存在なのだと知った。
妹じゃ、一生をかけても恋愛対象に辿り着けない。
「……児玉さん。英語、質問までくれたのに。何かあった?」
得意な自覚はなかったけれど、点数はいつも取れていたから矢野先生も驚いていた。常に80点は取れる英語で、50点を叩き出してしまったのだ。
原因はひとつしかない。凪のこと。
妹発言が引っかかって寝られなくて、テスト当日は頭が回らなかった。テスト最終日ということもあって英語1教科だけだったのが救いだ。
「実力不足です、」
「……もしかして、西桜の彼氏のこと?」
「……」
無言は肯定だった。彼氏じゃない、という訂正すらできなかった。うまく言葉も表情も作れずに細く伏せるばかりで。